ライフハック

就活で失敗しないために必要な心構えみたいなもの。

本音と建前。就活生のリアル

社会は僕たちを売り手市場だと煽った。

学生A
学生A
行きたい会社がない。どこに行っても一緒だと思えてきた

先日食事をした友人Aの口から漏れた言葉だ。そう口にするAだが、すでにいくつかの内々定をもらっている、いわゆる”内定ホルダー”だ。(ここでいう内々定とは、正式な書類における内定の合意だけではなく、複数回のリクルート面談やOB訪問という建前の上での面接を突破した末に、面接解禁日である6月1日から始まる形式上の最終面接に招待されている状態の事も指している。)

Aはベンチャーを始めとして、コンサルティング会社や誰でも知っているようなメガバンクの内々定まで持っていて、6月からは日系の大手メーカーと総合商社の面接を控えていた。総合商社から内定をもらったら、他の企業に謝罪を入れに行く予定だという。大手メーカーは、なんとなく受けているらしい。就活の軸は、年収が高くて知名度があるかどうか。これだけだ。(もちろん面接ではしっかりと嘘をつく。)

学生B
学生B
夜8頃いきなり電話がかかってきて、明後日の10時に会社に来いと言われた

まだ1社も内定をもらっていないBは、ある大手銀行の選考過程に不満を垂らす。

学生B
学生B
突然の電話でスケジュールを提示してこちらの志望度を確かめようとしている。別に志望度は高くないけど内定がないから行かざるを得ない

Bが志望しているのは食品メーカーだ。しかし食品メーカーの文系職は非常に狭き門であるためやむなく採用人数の多い銀行の選考を受けている。どうして食品メーカーに行きたいのかと聞くと、「安定しているから」という答えが返ってきた。

就活はただのクソゲー。売り手市場のリアル

選考の面接でよく聞かれた質問はだいたい下の3つに大別できる。

① 過去の経験に関する質問(頑張ったこと/挫折したこと/選択したこと)

② 現在の性格や能力に関する質問(長所/短所/こだわり/知識)

③ 未来のビジョンに関する質問(志望動機/夢/人生設計)

自己分析をすることで①と②の問いに対する答えのほとんどを発見することができる。就活はクソゲーなので、自己分析の結果と志望企業の求める人物像にミスマッチがあるなら、その欠陥部分を求める人物像に合うように書き換えればいいだけだ。③に至っては至極簡単で、ホームページやIR資料に書いてある会社のビジョンに沿ったことをそのまま言うだけだ。結果として、Aのように行きたくない企業の内定を保持する就活生が量産される。

目の肥えた人事は嘘なんてすぐに見抜けるというが、そんなの自己陶酔に過ぎない。理論の矛盾を発見して嘘を見抜くケースはあるかもしれないが、それは人事の嘘発見能力が高いのではなく、ただの学生側の怠慢だ。綿密に練られた自己脚色を見抜くことなど普通のヒトにはほぼ不可能だ。こうして、このクソゲーの仕組に気づいた学生の数×ñだけ、内定が生まれるのが”売り手市場”の現状だ。

逆にバカまじめにスカスカな経験を語る学生ほど「売り手市場なのに」と嘆くことになるが、自分で招いた結果としか言いようがない。

完璧な対策をしても選考を通過できないケースは、学生に求める能力水準そのものが高い場合(多言語話者/エンジニアリング力)や、事実を重視する場合(留学経験/GPA3以上)だけだろう。こればっかりは、過去の自分の怠惰を悔やむ他ない。

なんとなく商社。自己分析のリアル

学生A
学生A
年収も高いし世間体も良い。だから商社

人事は就活を意識し始めた学生に対して”自己分析”をやれという。

自分の過去の経験を徹底的に分析すれば、自分がどんな人間になりたくて(Being)何を手に入れたくて(Having)何を与えたいのか(Giving)を見つけることができるのだと。このBeingと、Havingと、Givingの3つに一気通貫する”何か”が自分が本当にやりたいこと(Doing)であり、このDoingを就職活動の”軸”に据えているかどうかが、人事が自己分析に求める”正解”であり、就活というクソゲー攻略のヒントである。

しかし実際のところ、Doingを見つけられる大学生は限りなく少ない。ほとんどの大学生は、大学生活の中で”今”やりたいことを必死になってやっているだけだからだ。

欲望のままに動いてきた大学生活をいくら分析しようとも大した結果は得られない。自分の行動に合理的な意味を持って行動する学生は多くはいないのだ。そうした学生がいざ自分の将来を考える必要性に迫られたとしても、的確な答えを出せるはずがない。

多くの大学生にとって、自己分析とは単なる過去の事実の振り返り程度の意味しか持たない。欲望に忠実に従ってきた過去をいくら振り返ったとしても、「お金持ちになりたい」「ちやほやされたい」「世界中を飛び回りたい」「楽して生きたい」など欲望に支配された将来しか想像できないのが現実である。結果として、自己分析は自分の経験と志望企業の求める人物像のギャップを自覚してそこを埋めるロジックを思いつくための単なるツールに成り果てている。そうして年収と知名度でなんとなく会社を選ぶことになる学生が量産される。

このような背景には、「大学は人生の夏休み」という社会の風潮がある。

大学は人生の夏休み?社会人のリアル

学生B
学生B
大人になったら仕事しかないから大学生のうちにたくさん遊びたい

僕が大学に入りたての頃からこうした声はたくさん聞いた。サークルの先輩からもそう言われていたし、周りの同期もそう信じていた。だれも社会人経験なんて微塵も無いのに。

別に僕は「大学は人生の夏休み」という風潮を悪いと言っているわけではないが(個人の自由なので)、結局のところこの風潮の根源は、働いている社会人の姿に希望を見いだせないところにあると思う。

僕はある総合商社のインターンシップに参加したときに、メンターとなった社会人が口にした言葉を今でも鮮明に覚えている。

社会人C
社会人C
あー、俺も学生に戻りてえ

このとき僕はふと、一体世の中のどれくらいの人間が、自分の仕事に誇りややりがいを持っているのだろうかと考えた。「好きなことで生きていく」なんてyoutubeの言葉が流行ったのも記憶に新しいが、こんな言葉が流行るのも「好きなことで生きていない」人間があまりにも多いからなのではないだろうか。

そんな大人たちを見て育った”子ども”が「社会人=つまらない」「仕事=耐えるもの」「学生=最高」と考えるのも無理はない。

こうして青春を謳歌した学生がそのままサラリーマンになって、仕事がつまらないと文句を垂れながらまた同じようなことを下の世代に伝えるのだ。

「学生時代は最高だったな」と。

実はこのような労働力の大量生産は第3次産業において非常に重要な仕組みであったように思われる。なぜなら第3次産業時代に量的に最も必要とされたのはクリエイティブな発想でも尖った個性でもなく、和を基調とした単純労働であったからだ。

新時代の到来。第4次産業革命のリアル

別に僕は、学生が”今”を懸命に生きることを否定しているのではない。むしろ賛成派だ。問題は、ほとんどの学生が”今”を消費に使っている点にある。

第3次産業までの働き方といえば、時間を消費して対価をもらうというのが一般的であった。親が厳しくしつけ、先生の言うことを聞く学生を評価し、従順な労働者を育て上げる仕組みを社会が自然と構築した。

しかし、僕たちはとても重要な時代の節目に生きている。単純労働が人工知能に代替される、新時代の到来はすぐそこまで来ている。新時代では、言われたことを従順に実行するだけの兵士は必要ない。

AIやロボットが人間を遥かに超える精度で思考する。そんな未来が空想よりも遥かに実感に近い期待と共にやってきている。このような時代に、僕たちの労働力など無に等しいのだ。

会社に入れば一生安泰だなんて考えは、もう通用しない。

僕たちは、自分の人生を会社依存ではなく自分でデザインしなければならない時代に生きているのだ。

テクノロジーの進化は全く想像できないくらい速い。AI、IoT、そしてブロックチェーン。特にここ数年の展開は頭の悪い僕でもヒリヒリと実感するほどに、とてつもないスピードで進んでいる。

しかしそんなテクノロジーの成長とテクノロジーが生み出す新しい変化の波に、人間の思考は全くと言ってよいほど追いついていないのだ。シンギュラリティの到来は2045年だなんて言わているが、もしかしたら10年後には既に人間にできてロボットにできないことなんてない時代がやってきているかもしれない。

僕たちは、人類史上最大と言ってもいいほど大きな変化の中にいる。

学生A
学生A
やりたいことがない
学生B
学生B
安定が欲しい
社会人C
社会人C
仕事なんてしたくない

そんな概念が存在したことさえ信じられないような時代がやってくるのだ。少なくとも僕はそう信じている。

僕たちの多くが大人たちから前時代的な考えを無意識的に受け継いできたように、僕たちの次の世代は僕たちの考えを自然と受け継いでいくだろう。

今、新しい時代に必要なのは、新しい時代に適応したマインドを持った人だと思う。

それは「AIが仕事を奪う」というような対テクノロジー的な考え方では決して無い。

テクノロジーの溶け込んだ社会の実現を心から望み、どうやってテクノロジーと共生していくかを自らが体現者となって発信する、「新時代のロールモデル」。そんな”仲間”をテクノロジーは求めている。

これからの世界を創る仲間たちへ

こんなこっ恥ずかしいタイトルで本を出した落合陽一さんは本当に格好いいと思う。まさにこれからの時代の生き方を体現しているような理想のモデルだ。こういう人が増えれば増えるほど、これまでの当たり前がどんどん刷新されていくのだろう。僭越ながら僕もこの記事を、自分への戒めも込めて、このタイトルで締めさせてもらいたい。

これからの世界を創る仲間たちへ

惰性で生きるのはやめにしよう

自分の好きに熱中しよう

明るい未来を想像しよう

世界を、アップデートしよう

・・・・・という本の宣伝でした

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